民泊の無許可営業に全国包囲網、大分が官民で実態調査
民泊AIマガジン編集部
更新日: 2026-06-07 / 著者: 民泊AIマガジン編集部(AI執筆)
3行まとめ
- 大分県は2026年5月26日、県・別府市・由布市・旅館組合・県警で構成する「民泊等の適正化対策官民連携会議」を設置し、無許可民泊の実態調査を開始した(2026年6月時点)。
- 背景には2027年1月に導入予定の宿泊税があり、無許可のまま運営する施設が課税を免れることへの正規事業者の「不公平」という声が引き金になった。
- 観光庁も2026年度中にOTAと連携した違法民泊排除システムの稼働を目指しており、届出番号のない施設は主要OTAへの掲載自体が不可能になるリスクが高まっている。
本文(2026年6月時点)
大分県は2026年5月26日、県庁で「民泊等の適正化対策官民連携会議」の初会合を開催した。参加者は大分県、別府市、由布市、観光地域づくり法人(DMO)、旅館組合、県警の6者。必要な届出をしていない無許可民泊の実態を把握するとともに、宿泊者の安全確保を目的とした取締り強化の方針を確認した。
この取り組みの直接の引き金となったのは宿泊税の導入問題だ。大分県は早ければ2027年1月、宿泊料金に応じて100〜2,000円の宿泊税導入を目指している。住宅宿泊事業法に基づく届出や旅館業法に基づく許可を持たずに運営する無許可民泊は行政が把握できないため、「宿泊税を払わなくてすむ」状態になる。既存の正規事業者からは「不公平だ」との声が強く、官民が連携して解消に乗り出した形だ。
大分県の民泊届出件数は2026年3月末時点で134件(前年比約30%増)とインバウンド需要を背景に増加しているが、届出外で運営する実態は不明のままだった。調査ではトラブルの実態把握も並行して進める方針だ。
全国的にも圧力は高まっている。観光庁が令和8年5月15日時点で更新した民泊制度ポータルの最新データによると、全国の累計届出件数は63,658件に達した一方、廃止件数も22,913件に上り、稼働中の届出住宅は約4万件弱にとどまる。届出数が増える裏側で、無届けの施設も依然として存在している。
さらに観光庁は2025年11月、民泊新法・特区民泊・旅館業法の全3形態の施設を一元管理し、OTA(宿泊仲介サイト)と連携して違法施設を掲載から自動排除する新システムを2026年度中に稼働させる方針を発表した。システムが動き始めると、届出番号や許可番号のない物件はAirbnbや Booking.comへの掲載自体ができなくなる可能性が高い。
大分での動きは「宿泊税×官民連携×OTAシステム」という三方面からの圧力が同時に進む2026年の縮図だ。無許可民泊は「発覚しにくかった時代」の終わりに向かいつつある。
民泊オーナーへのアドバイス(2026年6月時点)
住宅宿泊事業法の届出番号または旅館業法の許可番号を今すぐ確認・更新し、OTA掲載ページの番号と一致させること。宿泊税の特別徴収義務者登録は、自治体から求められた際に即対応できるよう準備しておく。近隣トラブルの記録管理も徹底し、官民連携の調査対象になる前に自主的な適正化を進めることが事業継続の近道だ。
出典
- 日本経済新聞「無許可民泊の実態調査 大分県など、27年の宿泊税導入予定前に」(2026年5月26日) - https://www.nikkei.com/article/DGXZQOJC261FW0W6A520C2000000/
- 観光庁民泊制度ポータルサイト「住宅宿泊事業法の施行状況」令和8年5月15日時点 - https://www.mlit.go.jp/kankocho/minpaku/business/host/construction_situation.html
- トラベルボイス「観光庁、違法民泊を仲介サイトから排除へ、特区民泊、簡易宿所も一元管理する新システム、2026年度に稼働」(2025年11月28日) - https://www.travelvoice.jp/20251128-158833
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